2021年に読んだビジネス書でおすすめの7冊

  • LINEで送る

2021年に読んだビジネス書でおすすめの7冊を紹介したいと思う。

ビジネス書といっても、テーマは多岐にわたると思うので、あくまで昨年の僕の課題感の中でのおすすめとなる。

ちなみに昨年の僕の関心テーマは、

  • 経営戦略、経営管理
  • 人材育成、組織運営
  • コンテンツ企画

といったところ。

これらのテーマに関して、僕が昨年読んだ本の中でのおすすめのビジネス書を以下、7冊紹介したいと思う。

2021年に読んだビジネス書でおすすめの7冊

経営戦略、経営管理編

良い戦略、悪い戦略(著者:リチャード・P・ルメルト)

仕事上よく使う「戦略」という言葉。どんな場合にでも使える便利な言葉なだけに、抽象度高すぎて実際、何が「戦略」なのだか定義が曖昧なまま使い続けていることが多いと思う。

この本では、「戦略とはいったい何か?」というところから、実際どうやって作っていけば、具体的で意味のある戦略が作れるのか、多くの事例も紹介しつつ、丁寧に解説されている。

経営者だけでなく、新規事業企画の仕事をしている方におすすめのビジネス書である。

僕なりの解説メモもあるので、あわせてどうぞ。

利益最大化、売上最小化の法則(著者:木下 勝寿)

東証一部上場の北の達人コーポーレーションの創業者の方が書かれたビジネス書。

不況に動じない盤石な会社経営をするためには、どのような経営上の数値管理をしていくか解説されている。収入が途絶えた時にどこまで経営が続けられるか、「無収入寿命(要は手元運転資金額)」という経営管理指標の考え方が紹介されている。

経営活動のパーツパーツについて、かなり細かく指標の組み立て方、マネジメントの仕方が解説されている。

経営者の方、ならびに事業部門責任者の方におすすめのビジネス書である。

あと、BtoCのECビジネスの経営ノウハウについても参考になる。

会社の数字の使い方(著者:小山 昇)

経営コンサルティングも数多く手掛ける、株式会社武蔵野の社長さんが書かれたビジネス書。

現場で起きていることをどうやって数字で把握するか、お金の流れをどうやって数字で把握するか、具体的な経営管理手法が解説されている。

経営者の方、ならびに事業部門責任者の方におすすめのビジネス書である。

「売上・粗利・営業利益を毎月、年計で見ていく」とか、「売上が上がっても経営が苦しいのはBSを見てないから」といったご指摘は確かになぁ、と思った。

人材育成、組織運営編

ALLIANCE(著者:リード・ホフマン、ベン・カスノーカ、クリス・イェ)

リンクトインの創業者が書いた、リンクトイン内で実践されている新しい雇用の枠組みを紹介したビジネス書。

リンクトインに入社すると、個人と会社の間で「アライアンス合意書」が結ばれる。

「アライアンス合意書」には、雇用する側とされる側で、お互い相手に期待する役割を具体的に明記しており、契約書というより、相互信頼をはかるツールとして運用されているとのこと。

これからの時代、個人と会社の継続的な関係をどのように作っていくかのヒントになる。

経営者の方、ならびに部下をマネジメントしている管理職の方におすすめのビジネス書である。

関連メモはこちら

心理的安全性の作り方(著者:石井 遼介)

少し前からよく目にするようになった言葉、「心理的安全性」について解説されたビジネス書。

心理的安全性を確保するメリットは、一言でいうと、「チームの学習が促進される」点にある。

よって、心理的安全性は、中長期的にチームの生産性を上げるためのKPIという位置づけになる。

自由に意見を言い合い、失敗や学びを共有していける雰囲気を作っていくことによって、チームメンバー全員が相互に学習し、中長期的にチームの生産性をあげていくことができる。

そんな心理的安全性を自分の組織で作っていくためのヒントが解説されている。

特に、現場で部下をマネジメントしている管理職の方におすすめのビジネス書である。

僕なりの解説メモはこちら

コンテンツ企画編

世界最高の話し方(著者:岡本 純子)

話し方だけでなく、コンテンツ作成(ライティング)にも参考になるビジネス書。

・「何を話したか」は忘れても、「何を感じたか」は一生残る。

・まずインパクトのある13文字を作る。

・相手に「絵を見せる」ように話す。

具体的なテクニックがたくさん詰まったハウツー本として勉強になる。(どこまで自分でできるかどうかは自分の努力次第)

広くビジネスパーソンにおすすめするビジネス書である。

「ない仕事」の作り方(著者:みうら じゅん)

「マイブーム」「ゆるキャラ」など世に広めたみうらじゅんさんの本。

それまで世の中に「なかった仕事(=まだみんなが気づいていない価値)」を、どのように企画し、提案営業し、実際に広めていくのか、みうらさんの手法や仕事術について書かれている。

自称「一人電通」のみうらじゅんさんの仕事の思想に、自ら事業を手掛けている自分として、共感する(というより、尊敬する)部分が多分にある。

新規の企画を手がけられているビジネスパーソンにおすすめのビジネス書である。

自分が仕掛けている企画に不安があるときは、あえて「不安タスティック!」と明るく叫んで自分を洗脳する、というくだりは、日本中の起業家に知ってほしいノウハウだと思う。

以上、2021年に読んだビジネス書でおすすめの7冊である。

2022年現在、新型コロナや地球温暖化によって、産業構造や、新しい働き方への変革スピードが加速し、今までの資本主義のシステム自体も大きく見直されようとしている。

その波にあわせて、経営戦略や組織マネジメントの新しい仮説がいろいろ出てきそうなので、引き続きビジネス書で面白そうなものがあったら、おすすめしていきたいと思う。