最高の競争優位性

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「ストーリーとしての競争戦略」という本によると、組織の本当の競争優位性は、他者から見て真似したいとは思わない、非論理的に見える「こだわり」(部分的非合理)に宿っているのだそうだ。

僕なりに思うに、その「こだわり」ってのは、「損得」ではなく、実際に取り組んでいる人達の「好き嫌い」やある種の「正義感」から生まれてくるもんなんじゃないかな、と思う。だから時に非合理なものになるのだ。
「Startup Asia Tokyo 2014」で、ディー・エヌ・エー(DeNA)創業者の南場智子さんが語った人材に関するスピーチの一節は、まさにその競争優位性の現実を言い当てていると思う。

「最初はインターネットネットオークションというビジネスモデルの周りに人を集めますが、思ったよりうまくいかない。そうなると、人の周りに事業を作っていかなくてはいけない。だから結局、人材が一番重要であるということ。これが、私が一番伝えたいことです。」

社内の新規事業企画プレゼンで、「我が社の競争優位性は…」と、キレのいいプレゼンをやったところで、おそらくそこには本当の競争優位性はないのかもしれない。
最高の競争優位性は、みんなが納得する合理的な事実にあるのではなくて、個々の人間の中にある、根拠のないこだわりから生まれ、育っていくのだ。
自分の世界をあれこれ俯瞰、分析する前に、まず自分は何がしたいのか、その気持ちを最高の競争軸に育てていけばいいのだと思う。
ふと考えたこと:「最高の競争優位性」
参考)「5年かけても追いかける」 DeNA南場智子が語る、イケてる人材の集め方
http://hrnabi.com/2014/09/03/3341/

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