昔、ある起業家の先輩から、毎日、よかったことをメモしていくと、とても前向きな気分になれるという話を聞いたことがあった。
その人曰く、会社を経営し始めると、なかなか思った通りにいかない現実に対して、必要以上に自分を追い込んだり、ひどい時にはうまくいかない原因を誰かのせいにして余計にストレスを抱えこんでしまう時がある。
それを回避するために、毎日良かったことや誰かに感謝したいことをメモしていくと、自分自身の気持ちがプラスに中和されていくのだと言う。
デスノートの逆の感謝ノートである。
最近、仕事がかなりバタバタしてきた影響で、自分の気持ちがササくれ立っているなぁ、と感じることもあり、このアドバイスを思い出して、3ヶ月ほど前から1日1言「昨日の良かったこと、感謝していること」をメモする習慣をテスト運用してみた。
そして振り返ってみる。こんな感じのメモである。
3/12:確定申告完了
3/14:花粉症が静まった
3/29:いろいろ作業がはかどった
3/31:プールに行った
4/6:仕事がはかどった
5/1:ビデオの吸い込みが出来た
タスクリストになっているではないか。
その日にもっと他に良かったことや感謝することがなかったのか、と、自分を突っ込みたくなる。
3ヶ月やってみた感想としては、「足元のよかったことや感謝することを見つけるにも日々の努力が必要」ということだ。まだまだ、僕は感謝音痴なのである。
昔、英会話に通ってた時、ネイティブの講師から、初対面の人と挨拶する時は、まず相手の褒めるところを見つけろと言われたことがあった。
褒めるところがなければ、相手が持っているボールペンでもいいから褒めろと言われた。
日々の良かったことや感謝を見つけるのも、それくらいの心持ちと努力が必要なのだろう。
そう振り返ると、逆に自分自身をさらに追い込んでいるような気がしないでもないが、要はもうちょっと日々の良かったことや感謝を察知できる感度を上げていきたいと思っている。
まだまだ小さな挑戦は続くのである。