これは、僕たちがお客さんから相談を受けて、担当のWebマーケティングディレクターの人選を行う時によく感じることである。
仕事仲間って、そもそもスキルやスペックだけじゃないよな、と昔からずっと思っていることでもある。
1人の人って、当たり前だけど、いろんな顔や役割を持っていて、相手によって使い分けながら生活している。
仕事の顔にしても、相性がいい相手と悪い相手とでは、同じアウトプットを相手に提供するのが難しい場合がある。
特に非定型の業務で、一緒にこれから試行錯誤していくような仕事だと、これが如実に出る。
相性が悪いと、モチベーションが下がって、本来のスキルのアウトプットすら出せない場合もある。
さらに、極論、スキルは仕事をしていく中で磨けるけど、一緒に働く相手との相性はなかなか磨けない。
よく、仕事を探す時はスキル軸で探すけど、仕事を辞めるときは人間関係軸で辞めることが多い、という話を聞く。
「この人と一緒に働いていくイメージがもてるかどうか」という感性は大切。
僕たちは、お客さんにWebマーケティング支援の提案をする際、提案書だけでなく、必ずこちらがアサインしようとしている、担当ディレクター候補との面談をお願いしている。
提案書は確かに僕たちの実績や可能性を判断するために必要だと思うけど、それ以上に担当ディレクターとうまく波長が合うかどうかが、とても大切だと僕たちは思っている。
いろんな支援プロジェクトをプロデュースさせていただいているが、うまくいっているプロジェクトはもう何年も同じディレクターが担当させていただいている。
今となっては、そのクライアントのWeb担当者となって、クライアント担当者と一緒になって、試行錯誤をしつつも、きっちりと成果を出し続けている。
人は環境で変わるというけど、環境って、要は隣人のことである。
これも極論なんだけど、人って、どんな人と一緒に時間を過ごしていくかで、なんとでも化けたり成長したりする生き物なんだと思う。
こちらの担当ディレクターも、案件を通じて成長して、クライアントに対しての貢献領域を拡大されている方も多い。
そんな様子を見ながら、僕自身も、いつも一緒に仕事をする人の能力を引き出せる人間でありたいなぁ、と日々、精進したり反省したりしている。
そして、相性は相手に求めるものではなく、自分で作っていくものなんだろうなとも思っている。この年になっても、いつも試行錯誤だけど。
子育てと通じるところがあるような気がするのだけど、相手に対する愛情や信頼を絶やさなければ、そしてそれをお互い相手から感じられれば、いろんな困難を乗り越えていけるパワーが生まれるハズ。
そんな甘っちょろいことをベタに信じている今日この頃です。