信用を得るための方程式

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好きな事を仕事にするためには、自分が生み出すことができる「バリュー」の他に、お金のもらい方である「システム」と、相手が取引に応じてくれる「クレジット(信用)」が必要という話を、先日、このブログに書いた。

今回はその中で「クレジット(信用)」について、信用を得るために必要な構成要素とは何か、僕なりに参考になった話を共有したいと思う。

信用を得るための方程式

参考にしたのはこちらの本である。

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか (―)

まず、前提として、自分でビジネスをしていく場合、どれだけ信用を積み上げていくことができるかが、事業の継続や拡大に言わずもがな、必須である。

でも、信用を積み上げることの重要性がわかっていたとしても、具体的にどうやったら信用を得ることができるのか、それはどんな構成要素で成り立っているのか、ロジカルに信用について考える機会って結構少ないんじゃないかな、と思う。

前述の著者いわく、そんな「信用」について、方程式として表現すると以下の形になるのではないかと述べている。

信用 = (専門性+確実性+親密度)/ 利己心

ぱっと見ただけではわからないと思うので、各構成要素について、それぞれ説明したいと思う。

専門性

これは相手から信用してもらうための自分の専門性のことである。信用を新たに獲得したい、また既に得ている信用をさらに上げていきたいと思うのなら、その領域の自分の専門性を高めていく日々の努力が必要である。

確実性

約束を守るということ。相手にとって自分は、約束したことをちゃんと実現できる確実性を持っているかどうかが、信用の構成要素としては大切で、それはおそらく過去の実績から構成される。

親密度

相手との距離感。これはコミュニケーションの頻度と比例するんじゃないかな、と思う。

まずは、上記の3つをそれぞれどう最大化していくかが、信用を大きくさせていくためには必要な活動である。

ただし、これらのひとつひとつを育てるより、最後の「利己心」をいかに抑えることができるかが、信用を高める一番大切なポイントだと筆者は述べている。

利己心

「利己心」とは「自分の利害だけをはかって、他人のことを考えない心」をいう。

利己心が大きいと、せっかく専門性、確実性、親密度を育てたとしても、最後に利己心を分母としてそれらを割ってしまうので、結果として得られる信用は思ったよりも小さくなってしまう。
ここをいかに抑えることができるかが大切である。

逆の言葉では、「利他」という言葉がある。また、7つの習慣に「理解してから理解される」「WinWinを考える」という言葉がある。

相手から何かを得ようと思ったら、まず相手のことを理解し、相手にどんな価値が提供できるかというところから考え始めないといけないという思想である。

そこには「謙虚さ」や「誠実さ」といった、自分の心の立ち位置が必要である。

信用を得るための、専門性、確実性、親密度は、日々の積み上げから生まれてくる一方、利己心というのは、焦りや慢心から生まれてくる。

信用を大きくすることで、自分のビジネスを安定させたい。もしくは拡大させたい。- そんな自分の欲が膨らむ時こそ、一人一人のステークホルダーとの日々の関係において、謙虚でなければ、誠実でなければ、と自戒する今日この頃なのである。

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