唐突なタイトルだが、昨年から水泳の練習を始めて、一番学んだポイントがそれである。
コロナで自宅勤務が続いたこともあり、運動不足を解消するために昨年の春から水泳を始めた。
始めた当初、今まで水泳を習ったことがない僕の実力は、25メートルをクロールで泳ぐだけで息があがってしまう超初級レベルだった。
気づけば50歳になっていた僕が自分の水泳に求めるものは、速さではなく、距離である。ゆっくりでいいので、長い距離を泳ぎ続けるためにはどうすればいいのか?
そんな課題感を持って、You Tubeで水泳の動画を色々見ながら、僕なりの遠泳のための改善トレーニングを開始した。
参考までに、僕なりに理解した、遠泳できるクロールをマスターするために大切なポイントは以下になる。(水泳ができる人にとっては基本的な話だと思う)
- 足を使うと酸素をたくさん消費して疲れてしまうので、できるだけ使わない。なので、バタ足は2ビートキック(バタ足の回数が一番少ないキック)。
- 前に行く推進力を生むために、体はなるべく水中で水平に保つ。バタ足は水平に保つため、下半身が落ちてきたら打つ、くらいの心持ちで。
- クロールの腕もできるだけ水の抵抗を受けないように静かに入水。そして一気にかぐ。
- 大切なのが息の仕方。息苦しくならないように、水中で一気に鼻から息を吐き切ってから、顔を上げて口で息を吸う。大切なのは、息をたくさん吸うためには、水中で鼻で息を吐ききること。これができていないと浅い呼吸になるか、水面に顔を上げて呼吸をする時間が長くなり、スピードが落ちる。
とまぁ、そんな感じである。
You Tubeの動画で水泳の先生が「息を吸いたければ、とにかく事前に水中で一気に息を吐き切ることが大切」と何度も言っていた。
「泳いでいて息苦しくなる時、息を吸いたい方向に意識が向かいがちで、結果、浅い呼吸しかできなくなる方が多いんですが、逆なんです。まず、息を吐ききらないと、多くの酸素を体に取り込むことができません」
そんなようなことを言っていた。
そうだよなぁ、と思いながら、実際泳ぎの練習をしている時も、そのフレーズを自分の頭の中でリフレインさせながら、息継ぎの練習をしていた。
まず、息を吐ききること。
それって、水泳以外でも言えることだよなぁ、と思うようになった。
インプットは、その前のアウトプットによって、どこまでの量が身につくか決まる。
今の自分が苦しいのはインプットが足りないからではなくて、その前のアウトプットをやりきっていなかった(踏み込みが浅かった)から。
次のインプットを良質なものにするためには、今、ちゃんと息を吐き切るアウトプットをやりきって、スペースを開けておくこと。
なので、今日、精一杯アウトプットをすれば、必ず明日、いいインプットが得られる、ハズ。
例えば、仕事でいい成果が出ていない場合、いきなりそこから引き返すのではなく、まず、その場で自分がやるべきことはすべてやったのか?(息を吐ききったのか?)、確かめることが、次の成長のためには大切なアプローチになると思う。
息を吐ききることって大切である。
その繰り返しによって、結果、自分の肺活量(キャパシティ)も増えて、さらに多くの酸素を体に取り入れることが可能になっていく。
最近流行りのミニマリズムの思想の出発点も同じかもしれない。まずは吐き切ることから始める。
日常生活で使う呼吸法としても、仕事の思想としても、とても役に立つキーワードだと思う。
僕たちは先を急ぐあまり、無意識のうちに浅い呼吸を必死で繰り返していることがある。
それでは解決しないし、楽にならない。
まず、ゆっくりと、今溜めている息をしっかり吐ききることが大切なのである。
とまぁ、そんなトレーニングのおかげで、水泳を始めてそろそろ1年が経とうとしている現在、1.5キロを休まずにクロールで泳げるようになった。(やったー)
ありがとう、You Tube、ありがとうトモキン先生!(とてもわかりやすい水泳動画いつもありがとうございます)
ホント、インターネットって、偉大である。
参考までに、クロールを上達したい方向けの解説動画を以下、ご紹介。とてもわかりやすかったです。