サラリーマンはプロレス、独立は異種格闘技(前編)

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僕はかつてのプロレスファンだ。
時代で言うと、1980年〜2000年くらいにかけての特に新日本プロレスのファンだった。

なぜ、その当時ファンだったかというと単純で、プロレスが一番強い格闘技だと本気で信じていたからだ。
今は大人になったので、残念ながら格闘技としては見ていない。エンターテインメントとして認識している。
僕はサラリーマンになってしばらくして、会社もプロレスに似ていると思った。
みんなそれぞれの役回りを演じている。怖い部長も家に帰ればいいお父さんなのだ。
社内で会議があれば、そこにもいつもの配役が存在する。
(以下、プロレスラーに見立てた僕の単なる妄想)
先陣を切って景気のいい発言をするけど、すぐに返り討ちにあう越中詩郎
正論を唱えるけど、イマイチ刺さらない藤波辰爾
大きなことを言うかなと期待させつつ、かなりコンパクトな結論にたどり着いて逆にみんなを驚かせる坂口征二
気持ちはわかるけど、言いたいことが整理できていない橋本真也
憮然としているけど、実は対案がなくて困っている長州力
どのタイミングで延髄斬りしてこの場を納めるか考えているアントニオ猪木
大切なのは、今どんな文脈(アングル)でその会議が上演されていて、自分はどんなキャストを演じなくてはいけないか、すぐに察して対応することだ。
僕はそんな中で、どうやったら相手が望んでいる自分を表現することができるか、そんな視点でも自分を見つめることができるようになったことは、とてもいい経験だったと思う。会社勤めの経験があったからこそ身につけられた視点だし、とても感謝している。
「サラリーマンはプロレス」というのは、今回書きたいことの前段でしかなかったのだけど、そこそこの量の文章を書いてしまったので、ここで一旦句切ろうと思う。
やっぱり僕はプロレスが好きなんだな。
後編に続く。

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