ビジネスは粗利が大切。
これは僕が自分自身、事業を始めて痛切に実感している考え方である。
売上ではなく粗利。
粗利の額に自分たちが作り上げた提供価値が反映されている。
右から左にモノを流しているだけでは売上は出せるけど粗利は出せない。
仕入先が同じだったら、粗利幅の安さを競うようなチキンレースをしても継続しない。
そこに自社ならではのひと手間や、加工が必要になる。そこに事業の核が存在する。
ちなみに、粗利を「率」で見た場合、代表的な5業種の粗利率はだいたいこんな感じになるらしい。
1.卸売業:15%
2.小売業:30%
3.製造業:50%
4.飲食業:70%
5.サービス業:80%
かなりざっくりだと思うけど、どこまで自社で手間や工夫の余地があるか、ということで、粗利率の構造はビジネス形態によってまちまちである。
そして、それらをできるだけ無駄のない固定費で実現させていく。
その差し引きでようやく利益が生まれる。
売上高というのは、その中で、ビジネスがうまく行っているかどうかを測るKPIでしかない。
・売上ではなく、粗利の額で自分のビジネスを評価すること。
・固定費をできるだけ押さえること。
・売掛から現金化までのタームが短く、キャッシュフローに無理のないビジネスモデルであること。
結局、事業の最終的なKGIは手持ちの現金。
現金があれば、赤字になっても倒産することはない。
手持ちの現金がある限り、失敗しても何度でも挑戦できる。
逆に、手持ちの現金がなくなれば、黒字決算でもゲームオーバーになる。
以上、目茶苦茶当たり前のことなんだけど、恥ずかしながら、自分の中で腹落ちして理解するまでかなり時間がかかった。
ということを、反省しつつ、公開してもOKなメモに書いておこうと思う。