先日、すごく久しぶりにビジネス交流会に参加してみた。
参加した会のくくりは、経営者限定のビジネス交流会。
平日の昼間、都内で実施された1時間半くらいの交流会だった。
どんな人が参加しているのか?という興味半分と、自分たちが実施する交流会(後述)に参加してくれそうな人を、交流会から探してみようという、実験的な試み半分で参加してみた。
久しぶりにビジネス交流会に参加してみて、僕なりに改めて気づいたポイント、そして他の人の立ち回りを見て、参考になると思ったポイントを以下、まとめてみた。
ビジネス交流会で成果をあげるためにはどうすればいいか?
ビジネス交流会の現場で、どうやったらスムーズにやりとりできるのか?
そんな課題を感じている人に、少しでも参考になれば幸いである。
それでは、以下、「ビジネス交流会で成果を出すためのちょっとした工夫11個」というタイトルで公開してもOKなメモに書いてみたいと思う。
ビジネス交流会で成果を出すためのちょっとした工夫11個
1.大前提)お客さんがいたらラッキー。どちらかというとパートナー探し。
出鼻をくじくようでナンだけど、最初からお客さんを探しに行こうと思って行っても、同じような考えの人が集まってくる場なので、お互いセールス合戦になりがちで、なかなか自分のお客さんを見つけることは難しいと思う。
なので、お客さん候補がいたらラッキー、くらいの気持ちで、どちらかというと協業パートナー(お互いに顧客を紹介し合う関係)を探しに行く程度の気持ちで挑んだほうがいいと思う。
例えば、先日参加した交流会での僕の成果は、顧客候補は2社、協業パートナー候補は4社くらいの肌感覚だった。
例えば、上記の協業パートナー4社のうち、半数である2社が、顧客候補を1社ずつこれから紹介してくれると仮定すると、直接合った顧客候補2社と足して合計4社の顧客候補と出会える可能性をつかめたことになる。
すると、交流会の参加費用が4,000円だったので、コストパフォーマンスを考えると、4社の顧客候補のリード獲得単価は1,000円となる。(かなりの皮算用。笑)
協業パートナーとの関係がうまく構築すると、その後も追加で顧客を紹介してくれることもあるかもしれない。
そう考えると、エンドの顧客を直接開拓するより、協業パートナーをメインで探しに行くくらいの感覚で交流会に挑んだほうが、効率がいいような気がする。
2.自分は何屋さんか一言で言えるようにしておくこと。
出だしの名刺交換で社名と名前を名乗った後、「●●のビジネスをしています」と、一言で自分が何の商売をしているか、理解してもらえるフレーズは必ず用意しておくこと。
僕の場合、「企業のWebマーケティング運用を専門に手掛けている会社です」とベタに言っている。
このフレーズ作成には、「わかりやすさ」と「こだわり」の2つのエッセンスで構成したほうがいいような気がする。
ここがうまく言えずに、いろんなことを盛り込んで説明してしまうと、相手は「へぇ、なんか最先端のことをいろいろやっている会社さんなんですね」的なコメントを返した後、こちらのことを理解する意欲を落としてしまう。
初対面なので、かっこいいラッピングで自分たちを表現したい気持ちに襲われるけど、相手視点に立って、ベタにわかりやすいキャッチフレーズを完結に名乗ったほうが得策である。
3.名刺を工夫しておく。裏面をうまく使う。
今回、久しぶりにビジネス交流会に出て気づいたことは、大体の人は、名刺交換した際、ちらっと、もらった名刺の裏面を確認するということだった。
僕の名刺は表面しか使っていないのだけど、営業が上手な人は、名刺の裏面に商品紹介やサービス情報が入っている名刺を使っていた。
今回の反省を踏まえ、今度から名刺の裏面には、自分たちのサービス紹介情報を盛り込むことにしよう。
一方で、名刺とは別に、名刺と同サイズの製品PR用のカードを用意している方もいたけど、個人的には1人から複数カードをもらうと、ちょっと面倒なので、できれば1枚の名刺に集約するほうがいいと思う。
あとは、やはり名刺には自分の顔写真を入れておいたほうがいいかもしれないなぁ、とも思った。
4.自分の話はすぐに切り上げて、相手の話をメインに聞く。
みんな自分をアピールしに来ているので、基本、相手の話を聞くより、自分の話がしたい人が多い。
なので、名刺交換した後、簡単に自己紹介が終わったら、早々に「御社はどのようなビジネスをやられているんですか?」と、相手に話題を振ってしまったほうが良い。
そして相手の話を聞きながら、どのような接点があるか思考をめぐらして、最後、その接点の提案をする(以下、クロージングのコンバージョンのトークをする)のが、流れ的にとてもスマートかなと思う。
5.クロージングのコンバージョンのトークはあらかじめ用意しておく。
締めくくりのコンバージョンのトークはあらかじめ用意しておいたほうが楽である。
そして、相手別に2〜3パターン用意しておくと、さらに臨機応変に相手の話を受けた返しのトークとして、アジャストしやすくなるので、更に効果的である。
一番もったいないのは、「それでは今後、何かありましたら」的な、曖昧なクロージングで会話を終わらせること。
ちなみに、今回の僕のコンバージョンは、二段階用意していた。
かなり明確な顧客候補がいた場合
「ここでこれ以上の話はナンなので、今度個別のMTGでさらに詳細をお伺いしてもいいですか?」と、その場で日時スケジュールを決める。
そこまででもない顧客候補やパートナー候補の場合
「来週、うちの会社で同じような交流会をやるんですけど、都合が合えば参加しませんか?」(交流会に来ている人なので、同じような交流会、という誘い方をすると参加してくれやすいかも?という作戦)
一方、僕が名刺交換させていただいた相手の中には、このクロージングのコンバージョントークが上手な方が何人かいて、大変勉強になった。
上手な人ほど、相手に具体的なメリットを提示するのが上手で、こちらとしても、断る隙間がないトークに練り上げられていた。(でも、あんまり度が過ぎると、怪しさが出てしまうので、ほどほどがいいような気もする)
6.どの連絡方法が相手にとって都合がいいか聞いておく。
ベースは名刺に書いているメールだけど、プラス「普段はSNS何使ってます?もしよかったら、今、申請してもいいですか?」と、可能なら、その場でSNSでつながっておくといいのかもしれない。(そういうアプローチを今回受けた)
ちなみに、交流会で使われるSNS的なサービスとしては、Facebook、LinkedIn、エイトが多かったような気がする。Facebook、こういう場では強い。
7.ちょっと違うな、という方には、なるべく早く自分から話を切り上げる。
相手の話を聞いていて、ちょっと自分には当てはまらないな、と思ったら、お互い時間がもったいないので、なるべく早く自分から話を終わらせたほうがいい。(例えば、一方的にセールスのトークを続けている相手の場合など)
その際、あまり冷たく終わると相手に悪いので(と僕は思うタイプなので)、こんな風に切り返すことにしている。
「正直なところ、僕には当てはまらないのですが、僕の知り合いやお客さんにはそういったニーズがあるかもしれないので、その時には逆に紹介させてもらってもいいですか?」
「結構です」で終わらせるより、「そんなニーズをもし周りで見つけた時には紹介してもいい?」という前向きなスタンスで終わらせたほうが、お互いいい気持ちでその場を終えることができるかな、という作戦である。
8.競合相手は協業パートナーになる可能性もある。
当たり前だけど、交流会では、競合の同業者にも出会う。
その際、僕は、自社だけで対応できない案件を手伝ってもらう協業パートナーとして組めないか?という視点で、積極的に意見交換をさせていただいている。
業種によっては成り立たないかもしれないけど、僕は、競合相手や同業者は、潜在的な協業パートナーになると思っている。(現に同業種的なパートナーさんから、案件の相談をいただくことは多い)
なので、競合相手にも挨拶して仲良くなったほうがいいと思う。
9.交流会が終わったら、できるだけ早くフォローアップをする。
これはイベントマーケティングの鉄則だけど、できるだけその日かその次の日には、知り合った方にはフォローアップの連絡をメールやメッセンジャーでしておいたほうがいい。(相手が自分のことを覚えているうちに)
10.いただいた名刺にキーワードをメモしておく。
いただいた名刺に、会話の中で相手が話した特徴的なキーワードはメモしておく。あとでこの人誰だったっけ?と思い出すヒントに使えるのと、前述のフォローアップメールを送る時に、そのキーワードを使った個別のメッセージを織り込むと、相手の心象が良くなるという効果があるように思う。
11.ジャケットの左右のポケットを使って、その場で名刺のふるい分けをしておく。
今回、僕が思いついて試してみた豆テクだけど、名刺をもらって、「このひとはすぐにフォローアップしたほうがいい人だな」という人の名刺は、自分のジャケットの右のポケットにしまって、そうでない人は左のポケットにしまっていた。
交流会が終わった後、結局、自分のニーズにマッチしている人は何人いたのか、把握する時に、この簡易ふるい分けルールは、結構役に立った。(かなりの豆テクですが)
以上、「ビジネス交流会で成果を出すためのちょっとした工夫11個」である。
ということで、今週、僕達ディレクターバンクもビジネス交流会(なんと3回目)を開催することになった。
Webマーケティング交流会.vol.3【2025年2月20日(木)開催】
上記の記事を読んで、自分も新しいネットワークを広げてみたいと思われた方は、ぜひ気軽に申し込んでほしい。
初めての方も、微妙にマーケティング関係者ではない方もウェルカム!
当日、僕も交流会会場にいますので、ご挨拶&情報交換させていただけると幸いです。
それでは、また!
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