一期一会という言葉がある。
その出会いをどうやって両者にとって価値あるものにしていくか。特にビジネスにおいては、それは偶然や他力本願ではなく、緻密な準備や自らの意志によって導きだす結果でありたいといつも考えている。
ディレクターバンクの運用代行ビジネスは、デジタルマーケティング運用に対して課題をお持ちの企業に、我々が担当ディレクターをアサインして運用を巻き取っていくビジネスである。
このビジネスを創っていく中で、大切な要素が2つある。
一つ目は、そういった企業との出会いを引き出していく努力。マーケティング力である。
当たり前だけど、デジタルマーケティング運用のプロとして、僕たち自身も日々自らの手でデジタルマーケティング運用してそんな企業との出会いを引き出している。オウンドメディアやSNSといったコンテンツマーケティング運用で自然流入を増やしたり、ネット広告に出稿して商談を発掘したり、マーケティング オートメーションを使ってリードナーチャリングをしたり。。。
とにかくいろんなことを自炊している。いろんな失敗も成功も自ら経験している。
僕たちにはこんな人に出会いたいというペルソナがある。そのペルソナとの出会いを引き出すためのマーケティングのトライアンドエラーを日々積み重ねている。
二つ目は、そんなクライアント候補との出会いを意味のあるものにする工夫。プロデュース力である。
僕たちの運用代行ビジネスは、基本フリーランスのWebディレクターを中心にクライアント毎に担当ディレクターを決め、デジタルマーケティングの運用チームを作る。ここで大切なのは、クライアントと、担当となるディレクターとの相性である。もちろん、ディレクターの経験値とかスキルとかも大切だけど、やっぱり相性である。
毎回、新しい運用案件の相談があった時、この案件にはどのようなディレクターをアサインすべきか、僕と鶴久さんで考えて、候補のディレクターをアサインする。
その後、候補のディレクターと一緒にクライアントに会いにいくのだけど、その際に、どのようなことを提案し、どのように担当ディレクターを紹介していくかは、事前にかなり綿密に準備している。
結果、いい感じに話がまとまって、どちらからともなく「いい感じで進められそうですね」的なコメントが出た時、そのプロジェクトはかなりの確率で実際にいい成果が出せている。
そこで出会った関係者の誰もが気持ちよく仕事をして、いい成果を出していく環境作りをしていくのが、僕たちの重要な役割だと認識している。
とまぁ、僕たちの商売はそんな感じで進んでいくのだけど、こう振り返ると、つくづく新しいビジネスを創るってことは、新しい出会いを創ることなんだなぁと思う。それは、僕たちのビジネスモデルに限らない話だと思う。
ビジネスというのは、コミュニケーションのひとつのプロトコルに過ぎない。要は自分一人だけだと、何も生まれない。
どんな人に出会っていきたいか、そしてどんな価値を共有していきたいか、そこに僕たちなりの「心地よさ」を盛り込みながら、これからもディレクターバンクでトライアンドエラーを楽しんでいきたい。
言い換えると、僕はビジネスというプロトコルを使って、結局はそんな人たちと自分の人生の時間をシェアしていきたいなぁ、といつも考えているんだ。