Webマーケティング交流会を主催して思うこと

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弊社が主催しているWebマーケティング交流会が、先日5回目を迎えた。今回もとてもいい雰囲気の中で実施でき、運営メンバーもそれぞれの役回りに慣れてきて、ようやく僕たちらしい「場」が形になってきたように思う。(ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました)

リアルの交流会を自社のビジネス活動の一環として取り組んでいる企業も多いし、これからやってみようと考えている方もいると思う。そこで今回は、僕がなぜ交流会を主催しているのか。その目的や、実際にやってみて感じていることをまとめてみたい。

交流会を続ける理由は「費用対効果」では説明しきれない。だからやる意義があるのかもしれない

交流会を始めたきっかけは、新しい出会いの中から将来のパートナーさんや顧客と出会いたいという思いと、既存の関係者とリアルで触れ合うことで、さらに関係を深めたいという願いからだった。

手探りで始めた取り組みも、気づけば5回目。では、これらの目的に対して数字で明確な成果が出ているのかと言われれば、正直「よくわからない」。ただ、それでも続けたいと思えるのは、意外な出会いや、その場で交わされる言葉が、僕自身にとって大きな気づきになっているからだ。

費用対効果で説明できない取り組みだから、逆にやる意義があるかもしれない。最近はそう思っている。

そして何より嬉しいのは、2回、3回と繰り返し参加してくださっている方々の存在である。本当にありがたいし、こうした関係性は弊社にとって大きな資産になっていると感じる。

Webマーケティングは“印象をつくる仕事”へと変化している

ここ数年で、僕自身のWebマーケティングの重心が変わってきた実感がある。以前は「いかにWebで直接的なCVを取るか」という意識が高かったけれど、今は“印象づくり”の重要性が確実に増している。

印象というのは、数字では測りづらい「信頼」や「期待」の総量だ。SNSやWebの施策だけで生まれるものではなく、リアルの対話や、その後の地道な発信が折り重なって、じわじわと浸透していく。

具体的に言えば、「Webマーケティングで困ったことがあったら、ディレクターバンクの人に相談したら何かいいアドバイスがもらえるかもしれない」という“記憶”や“印象”である。そして、その印象がある瞬間にしきい値に達し、ちょうど困りごとが発生したタイミングと重なれば、具体的な案件として形になる。そんなプロセスを実際に体感する機会が、確実に増えてきた。

人との出会いが未来の仕事を連れてくる

僕の好きな言葉に「幸運は人の顔をしてやってくる」というものがある。あたりまえのことだが、幸運は人との出会いを通じて外からやってくる。それを自分自身が手繰り寄せる努力をしているか、そういう心持ちで日々アンテナを張っているかで、思わぬ相談や案件が生まれてくる。

いい縁は最初から完成形で存在するわけではない。小さなやり取りや、ささやかな好意の積み重ねで、ゆっくり形になっていく。人は、相手の言葉の内容だけでなく、そのときの表情や視線、雰囲気も含めて「信頼できるかどうか」を判断している。だからこそ僕は、交流会の場ではなるべく肩の力を抜き、興味を持って来てくれた方と丁寧に向き合う時間を大切にしたいと思っている。

“場を作る”という意義

交流会は単発のイベントではなく、ゆっくりと育つ“場”だと思っている。その場を継続することは、目には見えない関係性のネットワークを育てることでもある。

事業を続けていると、短期的な成果だけでは越えられない壁に出会うことがある。そんなときに支えになってくれるのは、過去に積み上げてきた信頼の総量だ。これまで本当に多くの方に助けられてきたし、そのありがたさは年々深まっている。

信頼は焦っても育たない。だからこそ、ゆっくり場を整え、関係の芽を丁寧に育てていく。その先には、まだ見えていない景色がきっとある。僕自身、その変化を楽しみながら、これからも小さな“場”を誠実に続けていきたいと思う。

次回の交流会は、また来年の上期に実施する予定。来ていただいた方に喜んでいただけるように、次回も頑張ろうっと。

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